2021年度(令和3年度)2日目(1/17)大学入学共通テスト過去問
数学Ⅰ・数学A
数学Ⅰ・数学A平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 51.88 | 59.68 | 61.91 | 61.12 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 23 解答数 96
【問題量】
総ページ数は23~24ページ 量増加
【出題内容】
第1問(30点・解答数16)
「数と式」因数分解、2次方程式の解、整数部分、有理数・無理数
「図形と計量」 三角比の相互関係、三角形の面積、余弦定理、正弦定理
〔1〕は数学Iと共通、〔2〕は数学Iと一部共通 必答
第2問(30点・解答数11)
「2次関数」1次関数、2次関数
「データの分析」 箱ひげ図、ヒストグラム、散布図
〔1〕は数学Iと共通、〔2〕は数学Iと一部共通 必答
第3問(20点・解答数7) 選択
「場合の数と確率」 反復試行の確率、条件付き確率
第4問(20点・解答数11) 選択
「整数の性質」 1次不定方程式の整数解
第5問(20点・解答数10) 選択
「図形の性質」 角の二等分線、内接円、方べきの定理とその逆
【出題形式・出題分野】
数と式、場合の数と確率で会話文、2次関数で日常の事象を問う問題が出題。
集合と命題を除く全ての分野から出題。
試験時間増加に伴い文章量や計算量が増加。
数学Ⅱ・数学B
数学Ⅱ・数学B平均点推移数学Ⅱ・数学B平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 49.03 | 53.21 | 51.07 | 52.07 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
昨年並
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 18 解答数 103
【問題量】
4ページ程度増加し、計算量はやや減少。
問題の文章量は2020年度のセンター試験より大幅に増加。
【出題内容】
第1問(30点・解答数19) 数学IIと共通 必答
「三角関数」三角関数の値、三角関数の合成(正弦、余弦)、三角関数の最大値、加法定理
「指数関数・対数関数」 相加平均と相乗平均の関係、指数関数の性質、指数方程式
第2問(30点・解答数15) 数学IIと共通 必答
「微分法・積分法」 接線、面積、グラフの選択、関数の最大
第3問(20点・解答数10)選択
「確率分布と統計的な推測」 平均(期待値)、標準偏差、正規分布による近似、信頼区間
第4問(20点・解答数12) 選択
「数列」 等差数列、等比数列、漸化式
第5問(20点・解答数8)選択
「ベクトル」 正五角形、正十二面体、内積計算
【出題形式・出題分野】
会話形式の問題やグラフを選択する問題が出題。
「確率分布と統計的な推測」が第3問に配置され、答えを選択肢から選ぶ形式の設問が増加。
物理
物理平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 60.68 | 56.94 | 62.42 | 62.88 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 4 設問数 21 解答数 28
【問題量】
問題記載24ページ やや増加 考察力が求められる問が多い
【出題内容】
第1問「小問集合」 (25点・解答数5)
基本問題 慣性力・力のつり合い・電場と電位・ドップラー効果・理想気体の等温変化と断熱変化
第2問「電磁気」 (25点・解答数8)
A コンデンサーを含む直流回路 コンデンサーと直流回路・ホイートストンブリッジ
B 磁場中を運動する導体棒の電磁誘導
第3問「波動、電磁気、原子」 (30点・解答数7)
A ダイヤモンドが輝く原理 光の屈折・全反射 B 蛍光灯の光る原理 電子と保存則
第4問「力学」 (20点・解答数4)
斜方投射・力学的エネルギー・運動量保存
【出題形式・出題分野】
物理の原理や法則に基づく考察を必要とする問題が増加。
身近な素材をテーマに考察させる問題が出題。
原子分野が大問で出題。
数値計算では数値を直接マークする設問が2つ出題。
化学
化学平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 54.79 | 54.67 | 60.57 | 51.94 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 18 解答数 29
【問題量】
長文読解に時間がかかるため、やや多い
【出題内容】
第1問(20点・解答数5) 「物質の状態と平衡」
金属の性質・結晶格子・物質の溶解性と分子間力・気体の圧力と蒸気圧曲線
第2問(20点・解答数5)「物質の状態と平衡、物質の変化と平衡」
光化学反応・空気亜鉛電池・氷の昇華と水素結合
第3問(20点・解答数6)「物質の変化と平衡、無機物質」
塩化ナトリウムの溶融塩電解・金属の反応性・錯イオンの反応と量的関係
第4問(20点・解答数6)「有機化合物、高分子化合物」
芳香族炭化水素・油脂・脂肪族アルコールの反応と異性体・高分子化合物の構造と性質・ポリペプチド鎖のらせん構造
第5問(20点・解答数6)「物質の変化と平衡、天然高分子化合物」
グルコースの水溶液中での平衡と反応に関する問題
反応の量的関係と平衡定数・糖類の還元性・官能基の性質と反応の量的関係
【出題形式・出題分野】
反応や実験の問題が多く出題され、読解力や思考力・判断力を要する問題が増加。
大問数は7から5に減少。
生物
生物平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 57.56 | 62.89 | 61.36 | 68.9 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
易化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 6 設問数 26 解答数 27
【問題量】
昨年のセンター試験の34ページより減少し、試行調査の30ページと同程度
【出題内容】
第1問「生命現象と物質、生物の進化と系統」 (14点・解答数4)
乳糖の代謝と進化
第2問「生態と環境、生物の進化と系統」 (15点・解答数4)
外来生物の侵入
第3問「生態と環境」 (12点・解答数3)
生産構造図
第4問「生物の環境応答」 (13点・解答数4)
鳥の歌の学習 環境応答と生態系の分野横断的な問題
第5問「生殖と発生、生物の環境応答、生命現象と物質」 (27点・解答数7)
A 植物の発生 被子植物の発生、組織の分化
B 植物ホルモン 根の緑化と植物ホルモン
第6問「生殖と発生、生物の環境応答」 (19点・解答数5)
A 動物の発生 眼の形成
B 動物の行動 光の受容と学習
【出題形式・出題分野】
複数分野融合問題が多く、単純な知識問題の割合が減り、複数の資料を科学的に分析する考察問題の割合が増加。
すべて必答問題。
「生物の環境応答」と「生態と環境」の分野からの出題が多い。
地学
地学平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 39.51 | 46.34 | 48.58 | 53.77 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや易化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 29 解答数 29
【問題量】
解答マーク数29 昨年のセンター試験並
【出題内容】
第1問「地球上の水と多様な現象」 (18点・解答数5)
大気と海洋の相互作用に関する基本的な問題
問1 大気と海洋の相互作用に関する知識問題
問2 海溝でのマグマの発生に関してグラフを読み取る問題
問3 アイソスタシーに関する氷河の消滅による地殻の隆起量の計算問題
問4 全球凍結と氷期・間氷期変動に関する知識問題
問5 型星、M型星、太陽(G型星)におけるハビタブルゾーンに関する考察問題
第2問「地磁気、地震、隕石や鉱物、地球」 (18点・解答数5)
A 地磁気 磁北極の移動角距離から移動速度を求める問題
B 地震 地磁気の永年変化の原因に関する基知識問題 走時曲線とP波速度を求める問題
C 隕石や鉱物、隕石の組成、マントルの組成に関する問題
第3問「変成岩と造山帯、地質調査と古生物」 (21点・解答数6
A 変成岩と造山帯 高温低圧型変成作用
B 地質調査と古生物 ルートマップ、走向・傾斜、示準化石、大陸の地殻変動
第4問「日本周辺の天候、海上を吹く風と海洋表層の流動」 (23点・解答数7)
A 日本周辺の天候 梅雨期の天候、温帯低気圧、地上天気図と高層天気図
B 海上を吹く風と海洋表層の流動 転向力、エクマン輸送、西岸強化、エルニーニョ
第5問「銀河系と銀河、恒星と星団」 (20点・解答数6)
A 銀河系と銀河 ダークマター、周期光度関係からの距離測定、活動銀河、赤方偏移
B 恒星と星団 散開星団と球状星団のHR図
【出題形式・出題分野】
計算問題に加えて考察・読図・計算を含む細かい知識を問う問題も出題。
総合問題やレポート形式の問題など多彩な問題が出題。
「固体地球の概観」「固体地球の活動」「地球の歴史」「大気と海洋」「宇宙の構成」の5分野から出題。
全29題中の約半数は地球分野、8題が大気・海洋分野、7題が宇宙分野。
ほぼ4択問題で、6択形式の問題が1題、9択形式の問題が1題。
※一部編集中