2021年度(令和3年)大学入学共通テスト1日目過去問
世界史B
世界史B平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 62.97 | 65.36 | 67.97 | 65.44 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 34 解答数 34
【問題量】
史資料問題が多く、昨年のセンター試験と比べて増加し、分量がやや多い。
【出題内容】
第1問「資料と世界史上の出来事との関係」 (15点・解答数5)
『史記』に見える始皇帝死亡時の逸話 マルク=ブロックの説く歴史家の仕事
第2問「世界史上の貨幣」 (18 点・解答数6)
イギリスの貨幣鋳造・流通量 アジアの貨幣の素材やデザイン
第3問「文学者やジャーナリストの作品」 (24点・解答数8)
中世ヨーロッパのペスト流行 日本人によるロシア評 『1984年』に見る歴史観
第4問「国家やその官僚が残した文書と様々な国際関係」 (26点・解答数9)
ベルリン条約 日中をめぐる戦後の国際関係 インドの英語教育
第5問「旅と歴史」 (17点・解答数6)
ヨーロッパ旅行記 韓国の石碑
【出題形式・出題分野】
史資料の出題が増加。グラフを読み取る問題を含む第2問以外は、資料の文章を読み取る問題が出題された。
西ヨーロッパと東アジアからの出題が多く、時代別では、近代史(19世紀~20世紀前半)を扱った問題が圧倒的に多く、中世ヨーロッパはペスト流行について出題。
日本史B
日本史B平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 65.45 | 63.54 | 62.19 | 59.29 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 6 設問数 30 解答数 32
【問題量】
問題量自体は減少したが、資料問題の増加によって昨年センター試験並。
【出題内容】
第1問「貨幣の歴史」 (18点・解答数6)
第2問「日本における文字使用の歴史」 (16点・解答数5)
第3問「中世の都市と地方との関係」 (16点・解答数5)
第4問「近世社会の儀礼や儀式」 (16点・解答数5)
第5問「景山英子(福田英子)の人物史と近代の社会」 (12点・解答数4)
第6問「農地改革と民主化政策」 (22点・解答数7)
【出題形式・出題分野】
様々な資料を用いて思考力・判断力を問う多面的・多角的に考察させる問題が増加。
通史・古代・中世・近世・近代・近現代史。
地理B
地理B平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 66.3 | 62.03 | 67.99 | 62.34 |
形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 30 解答数 32
【問題量】
大問は6題から5題に、マーク数は35から32に減少
昨年度のセンター試験と同程度であったが、試行調査よりは少なかった
【出題内容】
第1問「世界の気候と自然災害・世界の自然環境やその変化」 (20点・解答数7)
第2問「産業」 (20点・解答数6)
第3問「都市と人口」 (20点・解答数6)
第4問「アメリカ合衆国の地誌・社会と経済」 (20点・解答数7)
第5問「京都府宮津市の地域調査」 (20点・解答数6)
【出題形式・出題分野】
世界の自然環境、資源、産業、都市と村落、地誌、地域調査の6分野
グラフ、地形図、統計表、統計地図などの複数の図表を読み取る問題が増加。
現代社会
現代社会平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 57.30 | 56.76 | 58.22 | 57.41 |
形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
昨年並み
【大問数・設問数・解答数】
大問数 5 設問数 30 解答数 30
【問題量】
昨年センター試験より設問文や資料の分量は増加。
センター試験の36から30に減少し、大問数はセンター試験や第2回試行調査の6題から5題に減少。
解答数は30で第2回試行調査から3問、センター試験から6問減。
【出題内容】
第1問「『現代社会』の学習について」 (26点・解答数8)
第2問「『もったいない』から考える環境問題」 (16点・解答数5)
第3問「市場経済と政府の役割」 (27点・解答数8)
第4問「現代社会の教科書に出てくるアルファベットの略語」 (19点・解答数6)
第5問「探究学習『買い物弱者問題』」 (12点・解答数3)
【出題形式・出題分野】
身近なテーマから現代の社会の課題について出題。
「組合せとして最も適当なもの」を選ばせる問題が大幅に増加。
設問ごとに会話文や発表文が出題。
倫理
倫理平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 65.37 | 62.25 | 67.78 | 54.66 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや易化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 4 設問数 32 解答数 33
【問題量】
昨年並。
【出題内容】
第1問「『恥』の観点から捉える源流思想」 (24点・解答数8)
第2問「日本における時間の捉え方と人生観・世界観」 (24点・解答数8)
第3問「良心をめぐる西洋近現代思想の流れ」 (24点・解答数8)
第4問「歴史の多様性とその捉え方」 (28点・解答数9)
【出題形式・出題分野】
生徒の会話やレポートがだされ、現代の倫理的諸課題について考察する問題が多く、資料も多用。
第1問(東西源流思想)、第2問(日本思想)、第3問(西洋近現代思想)、第4問(現代社会・青年期・心理学など)。
政治・経済
政治・経済平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 53.75 | 56.24 | 56.39 | 63.01 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 4 設問数 30 解答数 31
【問題量】
昨年並。
【出題内容】
第1問「望ましい社会の姿」 (24点・解答数7)
(人間開発指数、GDP、インフレ率など)
第2問「法と人権、政治体制」 (26点・解答数8)
オープンキャンパスの法律の講義(公法と私法) 民主政治の基本原理と現代の政治(政治体制)
第3問「日本の労働、財政・金融、国際通貨制度や国際経済の現状」 (26点・解答数8)
第4問「日本による発展途上国への開発協力のあり方」 (24点・解答数8)
(選挙の意義、インド等の諸統計、マイクロファイナンスなど)
【出題形式・出題分野】
文章や図表の資料読解問題が多く出題。
正文または誤文を選ぶだけの単純な正誤判定問題は6設問。
第2問は政治分野からの出題、他の3問題は経済分野からの出題。
倫理、政治・経済
倫理、政治・経済平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 66.51 | 64.22 | 73.08 | 66.63 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 7 設問数 31 解答数 33
【問題量】
政治・経済分野で増加。
【出題内容】
第1問「『恥』の観点から捉える源流思想」 (12点・解答数4)
第2問「日本における時間の捉え方と人生観・世界観・日本の思想」 (12点・解答数4)
第3問「良心をめぐる西洋近現代思想」 (12点・解答数4)
第4問「歴史の多様性と現代社会の諸課題と青年期」 (14点・解答数4)
第5問「民主主義の原理と法と人権、政治体制」 (19点・解答数6)
第6問「日本の労働、財政・金融や国際経済の現代の現状」 (19点・解答数6)
第7問「日本による発展途上国への国際貢献」 (12点・解答数5)
【出題形式・出題分野】
倫理分野では資料文・画像・会話文も増加し、読解力が必要。
政経分野では読解力や図表のデータ理解力が必要。
源流思想が、第1問で出題された。
第1~4問 倫理分野
第1問(東西源流思想)、第2問(日本思想)、第3問(西洋近代思想)、第4問(現代の倫理・心理学)
第5~7問 政経分野
第5問(民主主義の基本原理と日本国憲法)、第6問(現代の経済状況)、第7問(日本の国際協力)
国語
国語平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 119.33 | 121.55 | 104.68 | 106.96 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 4 設問数 22 解答数 38
【問題量】
第1問 3300字 /第2問 3600字 /第3問 900字 /第4問、問題文I 110字、問題文II 66字。
【出題内容】
第1問 「近代以降の文章」 (50点・解答数12)
香川雅信『江戸の妖怪革命』/ 芥川龍之介「歯車」
第2問 「近代以降の文章」 (50点・解答数9)
加能作次郎「羽織と時計」/ 宮島新三郎「師走文壇の一瞥」
第3問 「古文」 (50点・解答数8)
『栄花物語』/『千載和歌集』
第4問 「漢文」 (50点・解答数9)
欧陽脩『欧陽文忠公集』/『韓非子』
【出題形式・出題分野】
第1問 近代以降の文章
妖怪に関する出題。
問5で文章の内容を理解するために作成したノートが3つ示され、出典の別の箇所で引用されている芥川龍之介の「歯車」と関連づけ。
第2問 近代以降の文章
近代作家の文章に関する批評の一部。
第3問 古文
和歌を複数含む文章
『栄花物語』は平安時代の歴史物語。
第4問 漢文
「御術」についての詩と漢文の複数が題材、文章に関するイラストも。
英語 (リーディング) (筆記)
英語(筆記)平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 116.31 | 123.30 | 123.75 | 123.73 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数6 設問数38 解答数47
【問題量】
英文とリード文を合わせた総語数は昨年のセンター試験約2800語から約3900語へ増加し、設問選択肢等の総語数は約1500語。
【出題内容】
第1問「情報・意図の読み取り」 (10点・解答数5)
「ルームメイトへの頼み」「ファンクラブへの入会案内」
第2問「内容の把握、情報整理」 (20点・解答数10)
「バンド大会の結果」「校則変更の議論」
第3問「短い文章の概要把握」 (15点・解答数8)
「ホテルの口コミ」「国際交流会館改築の寄付」
第4問「複数素材からの情報読み取り」 (16点・解答数6)
「生徒と英語教員とのEメール交換」
第5問「内容把握、要点整理」 (15点・解答数9)
物語「雄牛のアストン」
第6問「内容・要点・論旨の把握」 (24点・解答数9)
「アイスホッケーの安全性向上」「多様化する甘味料」
【出題形式・出題分野】
メール・ファンクラブの案内文・旅行代理店の口コミなどの日常から資料・論説文まで、実際のコミュニケーションの場面を題材とした出題。
複数の大問で、一部の問題イギリス英語で書かれた出題がなされた。
英語(リスニング)
英語(リスニング)平均点推移
年度 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
平均点 | 28.78 | 31.42 | 22.67 | 28.11 |
出題形式・出題分野・出題内容・問題量・難易度
【難易度】
やや難化
【大問数・設問数・解答数】
大問数 6 設問数 37 解答数 37
【問題量】
配点・大問数の増加で、問題音声の語数は昨年センター試験から300語以上増加。
読み取る問題の分量も増加。
英文の語数 3,258語
【出題内容】
第1問「短発話・英文/イラスト選択」 (25点・解答数7)(2回読み)
第2問「短い会話・イラスト選択」 (16点・解答数4)(2回読み)
第3問「短い会話・Q&A選択」 (18点・解答数6)(1回読み)
第4問「モノローグ・図表/条件選択」 (12点・解答数9) (1回読み)
第5問「講義・ワークシート完成」 (15点・解答数7)(1回読み)
「デンマーク人の幸福観」
第6問「会話文Q&A/内容把握」 (14点・解答数4)(1回読み)
「フランスへの留学」「レシートの電子化」
【出題形式・出題分野】
短い第1問と第2問では音声が2回、第3問以降は1回のみ。
第5問では大学の講義が想定、第6問Bは日常的な4人の話者による会話。
アメリカ人話者だけでなくイギリス人話者や、日本人と思われる非ネイティブ話者。
ワークシートの表の空所を選ぶ問題なども出題。
概要の把握から複数情報の整理・比較・判断。