2025年度大学入試改革新課程情報
6教科30科目→2025年1月に実施される共通テストから7教科21科目に変わります。
「地理歴史」「公民」「数学」は科目構成が変わり、「情報」が新設されます。
国立大受験、6教科8科目へ 25年共通テストから「情報」追加
2025年の大学入学共通テストから、従来の5教科7科目に教科「情報」(科目は情報Ⅰ)を加えた6教科8科目が課されます。
教科「情報」は新学習指導要領に基づき、プログラミングなどを学ぶ情報Ⅰ(必ず履修)と、発展的な情報Ⅱ(選択)の2科目に再編されます。
高1が高3になって臨む25年の共通テストでは、情報Ⅰが初めて出題されます。
現行の「社会と情報」「情報の科学」を履修し、情報Ⅰを履修していない25年入試時の浪人生(今の高1以上)には、別の問題を出すことが決まっています。
2025年1月の大学入学共通テストから導入される新教科「情報」について、25年に限り、浪人生向けに「旧情報」を出題します。
新課程の「情報I」と平均点で大きな差が生じた場合、得点調整を行います。
高校で実施される新学習指導要領で、プログラミングなどを含む「情報I」が必修となりますが、旧課程では「社会と情報」か「情報の科学」の選択必修となっています。
履修した浪人生に不利益が生じないための措置で、対応した別問題を用意します。
2025年 共通テスト教科「情報」新設
他7教科21科目へ再編
令和7年2025年1月大学入学共通テストのポイント
和暦西暦早見表 令和4年=2022年 令和5年=2023年 令和6年=2024年 令和7年=2025年
「年度」の区切りは4月~翌年3月 2024年度→2024年4月~2025年3月
2024年度とは2025年1月に共通テストを受験する年度です。
・「情報」〈プログラミング〉を新設
・地歴公民で必修の新科目「歴史総合」「地理総合」「公共」などの融合科目を設置。
・数学「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅰのみ」は従来型。「数学Ⅱ,数学B、数学C」を新設。
「数学Ⅱのみ」「簿記・会計」「情報関係基礎」は除外。
共通テストの再編は2022年度から適用の高校新学習指導要領に対応。
新指導要領で法や政経に関わる幅広いテーマを扱う新科目「公共」が新設されるため、地理歴史と公民の2教科内に公共を組む。
→現行の6教科30科目から7教科21科目にスリム化。
→地理歴史や数学などの教科内で科目を統廃合する。
※共通テスト全体は少子化による受験者数の減少などが要因
新科目「公共」を新設
2025年1月から刷新される大学入学共通テストのサンプル問題(歴史総合、地理総合、公共、情報)は、複数の資料を読み解いたり、学習した知識に基づいて考えさせたりする問題が多い。
歴史総合ポイント
問6はこれまでのセンター試験や共通テストでみられなかった形式の出題方法。
問1~問5で示された資料から主題を推察させ、「さらに追究するための資料」を考えさせる。
高校学習指導要領で重視されている「探究学習」を意識した出題で、知識だけでなく思考力や判断力も求められる。
地理総合ポイント
知識を活用することが重視され、思考力や判断力を測る問題になっている。
身近な地域の課題や解決策も考えさせる活動が求められる。歴史や理科など他教科と関連づけて考察することも大切。
公共ポイント
問題文の量や資料の数が多く、思考力や判断力がさらに深く問われている。
ただ知識を覚えるのではなく、知識を活用して考え抜く力をつけないと高得点は難しい。
「数学Ⅱ・数学B」は「数学Ⅱ・数学B、数学C」へ
『数学Ⅱ、数学B、数学C』は数学Cが新たに加わる。
※新学習指導要領では、ベクトル(従来の学習指導要領では数学B)が数学Cに移行されるため。
新科目「情報」を新設
2024年度に高校新学習指導要領からプログラミングなどを学ぶ「情報I」が必修へ。
共通テスト受験2025年1月の共通テストに「情報」を新設し、他教科と同様 にマークシート方式とする。
※【新学習指導要領】
情報Ⅰ(プログラミングを含む。共通必履修)
情報Ⅱ(より高度な内容を含む。選択科目)
プログラミングや、データサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す「情報」を導入し、国語や数学などと並ぶ基礎教科とする。
IT(情報技術)人材の裾野拡大につなげる狙い。
早稲田大学2025年度入試制度の変更
早稲田大学
「一般選抜」において、全学部が新教育課程に対応した出題範囲で試験を実施。
「一般選抜」と「大学共通テスト利用入試」において、大学入学共通テストで課す科目として「情報Ⅰ」を追加する学部・入試制度。
「社会科学部」、「人間科学部」の一般選抜では、大学入学共通テストと学部独自試験を組み合わせる方式。
「スポーツ科学部」の一般選抜では、学部独自試験を「小論文」から「総合問題」に変更。
募集人員・試験科目・試験時間・配点を変更する学部・入試制度がある。