2025年共通テスト「情報Ⅰ」

2025年共通テスト「情報Ⅰ」

 

独立行政法人 大学入試センターは高校で新学習指導要領が始まったことを受け、2025年度(令和7年度)から出題科目などが刷新される大学入学共通テストの問題作成の方向性および試作問題等を公表しました。

 

情報Ⅰとは

情報Ⅰ

◆情報I

 

高校で2003年度から始まった教科「情報」の必修科目のことです。

授業は週2時限となっており、コンピューターへの命令方法やデータ分析の基礎などを学ぶびます。

発展的な内容とした「情報Ⅱ」は選択科目になっています。

 

 

 

高卒生への対応

 

 新たに高校の必履修科目となった「情報」は、「情報Ⅰ」が出題科目となりますが、高卒生向けに経過措置科目として「旧情報(仮)」が設けられ、試作問題も公表さています。

いずれも、試験時間は60分で、配点は各100点。

また、「情報Ⅰ」と「旧情報(仮)」は2025年度大学入学共通テストで初めて出題する科目のため、受験者数が1万人未満の場合であろうとも得点調整の対象とすることとしています。

 

25年度の共通テストでは、主に浪人生など旧学習指導要領で履修した受験生向けに、経過措置として「地理歴史,公民」「数学①」「数学②」「情報」について、旧学習指導要領による科目が用意されます。

例えば、25年度の共通テストから初めて出題される「情報」については、旧学習指導要領の選択必修科目「社会と情報」「情報の科学」を範囲とする『旧情報』という科目が用意されます。『旧情報』は、両科目に共通する必答問題のほか、「社会と情報」の問題と「情報の科学」の問題のどちらかを選ぶ選択問題から構成されます。

 

既卒者は、新学習指導要領による出題科目で受験することも、旧学習指導要領による出題科目で受験することも、あるいは新旧両方の出題科目を混ぜて受験することも可能です。「地理歴史,公民」の場合は、新・旧科目のどちらを受験するか、出願時の申し出が必要です。また、「地理歴史,公民」で2科目を受験する際に、新・旧科目を組み合わせて選択することはできません。

 

国立大学の扱いは?

国立大学

 

82校のうち東京大や京都大など66校は一般入試で情報Iを「課す」と公表。

 

配点方針も明らかにした12校のうち、北海道大、徳島大、香川大は「配点しない」としました

 

 

宮城教育大は全専攻で100点満点を50点、九州工業大も20~25点に換算して合否判定に使うとします。

  

徳島大学は9月29日の発表において、「大学入学共通テストの指定科目として「情報I」を課します」としつつ、「令和8年度入学者選抜(令和7年度実施)までは「総合判定の参考」とし点数化を行いません」と記載しています。

なお、「令和9年度入学者選抜(令和8年度実施)より点数化を行う予定」としています。

 

国立10難関大学では、6校が「情報I」の配点を公表

北海道大学は「情報」の受験は必須だが得点化はせず、合否判定時に成績同点者の順位決定の際に利用する。

九州大学(経済-後)も「情報I」の受験は必須だが、合否判定には「情報I」を除く上位2教科2科目の成績を利用。

東京工業大学は、配点比10%(素点利用)で利用し、「情報I」を特別扱いしない。

東北大学、名古屋大学は「情報I」の配点比を低く設定。

神戸大学、九州大学は、学部により「情報I」の配点比が分かれており、神戸大学(理-物理-前・後)の配点は5点と極端に低くなっている。

 

2025年度(令和7年度)から共通テストで導入される「情報1」(旧情報を含む)の国公立大学における配点

前期日程

東京大学

(文理各科類共通)100点 1次合計1000点中10%

京都大学 

学部によるが文系が低め理系が高め 法学部・文学部・教育学部5%台、経済学部16%、工学部22%、理学部10%、医学部・薬学部9%、農学部8.5%、総合人間学部14%

一橋大学 

学部によるが概ね16%台社会学部のみ5.5%

東工大 

素点のまま100点 *共通テストは足切りのみに利用

北海道大学 

2025年度入試は点数化しない *徳島大学も同様

東北大学 

全学部一律50点換算 *比率は学部による(全体的に低め) 例)文学部7%、法学部5%、経済学部4.5%、理学部6.6%、医学部9%、歯学部・薬学部・工学部・農学部5%

名古屋大学

(全学部共通)50点 1次合計950点中約5.2%と低め

大阪大学

 文系は概ね3.8%(文学部)~6.6%(法学部)の間、理系は3.2%(理学部)~7.6%(工学部・基礎工学部)の間 全体的に低め

九州大学

 主流は5.2%(大半の学部)、高い学部としては法学部14%、医学部・薬学部・農学部10%、工学部13%など

神戸大学

 理学部0.9%~5.5%工学部11%~14%医学部5.2%、文学部4.4%、経営学部6.2%経済学部11.1%など

横浜国立大

 大半の学部で10%(1000点中100点)、経営学部などは900点中100点(=11%)

筑波大学 

情報学群10%、その他の学部は概ね5%前後

 東京都立大学

配点は50点

全体的には比率10%(=素点)を超えると配点が高い方だと言えます。

*上記「青字」…低め、「赤字」…高め

情報Ⅰの内容は?

情報Ⅰ

 

コンピューターを使用するのではなく紙のテストで、試験時間は60分です。

第1~4問で構成され、解答する問題数は40問程度です。

 

 

・情報社会

・コミュニケーションとデザイン

・情報のデジタル化

・コンピュータの仕組み

・情報通信ネットワークの仕組み

・データと問題解決

 

 

 

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